トランプ大統領とロシアの癒着疑惑!?アメリカの混乱は市場にも影響

今日の午前、日経平均株価は300円以上もの下げ幅を記録しました。東証一部上場銘柄の株価は全体の8割強が下落し、為替相場も1ドル110円台と約2%安の値をつけましたが、この株安と円高の背景にはアメリカ政治の混乱が影響しています。

混乱に対して市場は過敏とも言える反応を見せていますが、そもそもこの混乱に至った原因はなんなのでしょうか?アメリカ大統領選にまで遡って振り返ってみます。

大統領選中のサイバー攻撃にロシア政府の関与

Wikileaks

去年6月、アメリカ大統領選真っ只中に行われた何者かのサイバー攻撃によって、民主党の内部資料が大量に流出しました。

流出した内部資料とは、民主党内でやりとりされた何万通にもおよぶメールです。流出したメールの内容が、内部告発サイト「Wikileaks」にアップロードされ、大々的に暴露されたことはご存知の方も多いと思います。

内部資料流出によってクリントン陣営は不利な状況に立たされましたが、翌月、このサイバー攻撃にロシアのハッカー集団が関与している可能性を示す証拠が見つかりました。これを武器にクリントン陣営は「サイバー攻撃はトランプの勝利を支援するために行われた」と主張します。

しかし選挙の結果は誰もが知っている通り、ドナルド・トランプ氏の勝利で幕を下ろしました。

最終的にオバマ政権は「サイバー攻撃はロシア大統領の指示によるもの」と結論付け、去年12月、アメリカ駐在のロシア外交官らを追放する報復措置を講じました。当のロシア政府はあくまで関与を否定、報復に対する報復はせず、無実と主張する姿勢を見せました。

クリントン氏が機密情報を含むメールのやりとりに私用サーバーを用いた問題と、このサイバー攻撃によって流出したメール問題は全く別のものです。

捜査に圧力?トランプ氏、FBI長官を解任

ドナルド・トランプ image by flickr

ロシアからと思われるサイバー攻撃について、捜査を続けていたFBIですが、トランプ氏は今月9日にコミーFBI長官を解任しました。

コミー前FBI長官は、大統領選中にロシアとの不正な接触があったとされ、これをきっかけに大統領補佐官を辞任したフリン氏の捜査を進めていました。トランプ氏はコミー氏に対し、「この件をあきらめろ」と述べたことが各メディアで報じられています。

一見すれば、捜査妨害とも捉えることができるコミー氏の解任。これによりアメリカでは「トランプとロシアの癒着疑惑」が一層強まっています。

ロシア外交官に機密情報を漏えい

今月10日に行われたトランプ氏とアメリカ駐在のロシア大使の対談で、イスラエルがアメリカに提供した過激派組織「IS」に関する機密情報を、トランプ氏が漏らしたと複数のメディアが報じました。

トランプ氏自身もSNSに対談について投稿しており、報道の内容について実質認めているようです。

この一件は直接サイバー攻撃との直接的に関連性はないものの、ただでさえトランプ陣営はロシアとの癒着を疑われており、騒動のタネがまた一つ蒔かれてしまったもようです。

ロシア癒着疑惑によってトランプ氏弾劾?混乱が市場に影響

大統領選のサイバー攻撃に始まり、大統領補佐官の辞任、FBI長官の解任、機密情報漏えいなど、様々な事件がトランプ氏とロシアの癒着を疑う材料と言えます。

これらの事件をめぐり、まだ就任初年にも関わらず、なんとアメリカ議会ではトランプ氏弾劾の可能性が生まれているのです。日本は毎年のように総理大臣が変わっていた時期もありましたが、アメリカのトップが任期を満了せず交代したのは戦後たったの2回しかありません。

トランプ氏弾劾すら有り得る混乱によって、「金利引き上げなどの政策実現が遅れるのではないか」という懸念が生じるのは無理もありません。アメリカ株やドル売りが進むのは自然な流れと言えるでしょう。

結果、比較的安全な通貨と言われている日本円にお金が集まり、輸出関連株は大きく売られることになります。

今の市場はアメリカの政治に対して逐一反応する敏感な状態です。荒波に乗るのも良いかもしれませんが、まずは落ち着いて、「エントリーは慎重に」を心がけましょう。

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