オーバーナイト金利とは?CFDの金利について分かりやすく解説しました

オーバーナイト金利とは、CFD取引でポジションを持ったときに発生する金利のことです。買いと売りどちらのポジションを持つかによって、支払いになるか受け取りになるかが変わり、政策金利や証券会社が設定している金利によって最終的な金利が決まります。

FXにもスワップ金利というよく似た仕組みが存在しますが、基本的には別物であると考えたほうが良いでしょう。

金利が発生するタイミング

オーバーナイト金利はマーケットクローズをまたいでポジションを持ち越した場合に発生します。具体的に言うと3~10月は日本時間で午前6時、11~4月は午前7時がマーケットクローズです。シーズンによってマーケットクローズが異なるのはサマータイムが関係しています。

ポジションを持ち越すたび毎日発生するのですが、その日の内にポジションを決済するデイトレードやスキャルピングのような、マーケットクローズをまたがないトレードスタイルを取っている場合、オーバーナイト金利は発生しないということになります。

オーバーナイト金利はどうやって決まる?

オーバーナイト金利は政策金利と証券会社が設定している金利によって決まります。この証券会社の金利が関わってくるのが、外貨との政策金利の差で生まれるFXのスワップ金利との違いですね。

オーバーナイト金利の場合はロングかショートかで計算方法が異なり、ロングの場合は両者を足した値が最終的な金利になります。

政策金利 + 証券会社の金利 = オーバーナイト金利

ショートの場合は政策金利から証券会社の金利を差し引きます。

政策金利 – 証券会社の金利 = オーバーナイト金利

オーバーナイト金利が支払いになる場合

オーバーナイト金利が支払いになるのはロングポジションを持ち越したときです。具体的な数字を用いて支払いになる例を書いてみます。

CFDで日経225の取引をして100万円のロングポジションを持ったとしましょう。日経225なので建て通貨は日本円、つまり政策金利は日本のものが適用されます。ここでは仮に政策金利0.5%としましょう。そして取引した証券会社の買い金利は仮に2.5%とします。

ロングの場合は両者を足すので最終的な金利は3.0%となります。この金利の場合、一日あたりのオーバーナイト金利は以下のように求められます。

1,000,000(取引額)× 0.03(金利)÷ 365(1年の日数)= 約82

この式の結果の通り、オーバーナイト金利が3%で100万円のロングポジションを持ち越す場合は約82円が毎日支払いになるオーバーナイト金利です。

オーバーナイト金利が受け取れる場合

オーバーナイト金利を受け取れるのはショートポジションを持ち越したときです。上と同じく、具体的な数字を用いて例をあげます。

CFDでASX200の取引をして100万円分のロングポジションを持ったとしましょう。ASX200はオーストラリアの株価指数なので政策金利もオーストラリアのものが適用されます。オーストラリアの政策金利は仮に2.5%とします。そして取引した証券会社の売り金利は仮に0.5%とします。

ショートの場合は政策金利から証券会社の金利を差し引くので最終的な金利は2.0%となります。この金利の場合、一日あたりのオーバーナイト金利は以下のように求められます。

1,000,000(取引額)× 0.02(金利)÷ 365(1年の日数)= 約54

この式の結果の通り、オーバーナイト金利が2%で100万円分のショートポジションを持ち越す場合は約54円が毎日受け取れるオーバーナイト金利です。

ショートしても金利が支払いになる場合がある

注意して頂きたいのがショートしても金利が必ず受け取れるわけではなく、支払いになる場合もあるということです。

ショートしても金利が支払いになる場合とは、金利のパーセンテージがマイナスになってしまったとき。例えば政策金利が0.5%で証券会社の売り金利が2%だと最終的な金利はマイナス1.5%となります。

オーバーナイト金利がマイナス1.5%で100万円のショートポジションを持ち越すとこうなります。

1,000,000(取引額)× マイナス0.015(金利)÷ 365(1年の日数)= 約マイナス41

結果は約マイナス41となりましたが、これはつまりマイナス41円の受け取り……もとい41円の支払いになってしまうというわけです。

オーバーナイト金利のうまみは現状少ない

2008年のリーマンショックによる金融危機以降、日本も含めて政策金利を大幅に引き下げる国が増えたました。そのため、ショートしても上記のようにオーバーナイト金利がマイナスになってしまうか、プラスになったとしても利益と呼べるほどの儲けられないのが現状です。

しかしインターネットでオーバーナイト金利のことを調べると、「ショートをすれば金利が受け取れるからCFDは売りが有利」という文言が多いです。おそらく情報が古いのもありますが、CFD自体あまりメジャーでないことが原因でしょう。

それでも実際のところCFDはレバレッジを効かせてキャピタルゲインをメインに利益を上げる取引なので、CFDで中~長期トレードをしようと考えている方でなければ、あまり気にしなくても良いと言えます。

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