ローソク足の足型を完全網羅! ローソク足の形で分かる市場の心理と行動とは?

こんにちは! 株識編集部の前田です。

前回の記事に引き続き、今回もローソク足について書いてみようと思います。今回紹介するのは、ローソク足の形、すなわち足型についてです。

足型は市場の心理や行動をそのまま表していると言っても、過言ではありません。つまり、足型が示す意味を理解して行動するのは、市場心理を理解して行動することに他ならないのです。これは株であれCFDであれ、全てのトレードで言えることです

一応誤解のないように言っておくと、「このローソク足が出たから絶対にこうなる」というわけではありません。足型はあくまで判断材料の一つであり、「こういう傾向にある」ということを示すだけのものであることを念頭において頂ければと思います。

ローソク足の見方や仕組みが理解できるていることを前提に進めていくので、「ローソク足って、なに?」という方は、まずこちらの記事から読んでみて下さい。

では解説していきます。

ローソク足の形(足型)は5タイプに分けられる

足型にはいくつか傾向があり、大雑把に分けると以下の5つのタイプに分けることができます。

  • 大陽線
  • 大陰線
  • 小陽線
  • 小陰線
  • 十字線

ここで注意して頂きたいのが、同じタイプの足型でも、形が微妙に違ければ意味も違ってくるということです。さらに言えば、形が全く同じでも、陽線なのか陰線なのかで、意味が真逆になることもあります。

もちろん、足型の意味については文中でしっかり言及しています。そのため、ちゃんと読んで頂ければ勘違いが起こるようなことはないと思いますが、念のため。

ではそれぞれについて、細かく紹介していきます。

大陽線

陽線の中でも、実体が長く、ヒゲが極端に短かったり、あるいは無かったりするタイプの足型を大陽線と言います。つまり、一定の期間において価格が大きく上昇したことを表す足型ですね。

上昇トレンドによく現れ、主に買いの勢いが強いことを示します。後ほど紹介する大陰線とは、反対の意味になりますね。

陽の丸坊主

ヒゲが全くなく、実体のみの陽線を陽の丸坊主と言います。最初から最後まで買われ続け、始値と終値が、そのまま安値と高値になっている形ですね。

この大陽線の場合、買いの勢いがとても強いことを示します。上昇トレンドに現れたなら、これからもさらに上昇が続くことを暗示します。

陽の丸坊主がチャートに現れた場合、積極的に買いを仕掛けると良いでしょう。

陽の大引坊主

下ヒゲだけがある大陽線を、陽の大引坊主と言います。始値より少し安い値段をつけたにもかかわらず、最終的には買われ続け、価格が上昇したことを表している形ですね。

つまり陽の丸坊主と同じく、買いの勢いが強いことを示しています。底値圏で現れたなら、この後上昇トレンドに入ることも予想できます。

陽の寄付坊主

上ヒゲだけがある大陽線を、陽の寄付坊主と言います。始まりから買われ続けたが、最終的には調整に入り、終値が高値よりも下回ったことを表している形ですね。

陽の寄付坊主の場合、買いの勢いが強いと判断することはできますが、上昇トレンドに対して市場が警戒しているとも取れます。ここが他の大陽線とは違う点ですね。

天井圏で現れた場合、この後保ち合いになるか、下降トレンドに転じると予想することができます。

大陰線

陰線の中でも、実体が長く、ヒゲが極端に短かったり、あるいは無かったりするタイプの足型を大陰線と言います。つまり、一定の期間において価格が大きく下降したことを表す足型ですね。

下降トレンドによく現れ、主に売りの勢いが強いことを示します。先ほど紹介した大陽線とは、全く逆の意味になるというわけですね。

陰の丸坊主

ヒゲが全くなく、実体のみの陰線を陰の丸坊主と言います。最初から最後まで売られる続け、始値と終値が、そのまま高値と安値になっている形ですね。

この大陰線の場合、売りの勢いがとても強いことを示します。つまり陽の丸坊主とは全くの逆で、下降トレンドがこの後も更に続いていくことを暗示しています。上昇トレンドに現れたなら、そこから下降に転じる可能性が高いです。

陰の丸坊主がチャートに現れた場合、積極的に売りを仕掛けると良いでしょう。

陰の大引坊主

上ヒゲだけがある大陰線を、陰の大引坊主と言います。始値より少し上昇したものの、最終的には売られ続け、価格が落ち込んでしまったことを表している形です。

つまり陰の丸坊主と同じく、売りの勢いが強いことを示しています。陰の大引坊主が現れた場合、今後下降トレンドが続く可能性が高いといえます。

陰の寄付坊主

下ヒゲだけがある大陰線を、陰の寄付坊主と言います。始まりから売られ続けるも、安値よりかは少し持ち直したことを表す形ですね。

陰の寄付坊主の場合、売りの勢いが強いと判断することはできますが、最終的に持ち直していることから、この後下降トレンドから抜ける可能性があると考えられます。

底値圏で現れた場合、この後保ち合いになるか、上昇トレンドに転じると予想することができます。

小陽線

陽線の中でも実体が短く、ヒゲが長い足型を小陽線と言います。つまり、価格の変動は見られるものの、最終的な値動きは小さかったことを表す足型です。

小陽線は、トレンドが変化することを示す場合が多く、後ほど紹介する小陰線と性質が良く似ています。

陽のコマ

上ヒゲと下ヒゲの長さがほぼ同じ小陽線を、陽のコマと言います。買いと売りのバランスが保たれていることを示しているので、市場が迷っている、あるいは警戒していると判断できる足型ですね。

陽のコマが現れた場合は、次に現れるローソク足に注目してみるといいでしょう。特に底値圏や天井圏で現れたときは、相場の転換を暗示しています。

陽のカラカサ

上ヒゲがなく、下ヒゲが長い小陽線を、陽のカラカサと言います。始値よりも大きく値段を下げるも、最終的には買われて少しだけ価格が上昇していることを示す足型ですね。

この足型が底値圏で現れた場合は、買いの勢いが強くなりつつあると判断することができます。逆に天井圏で現れた場合は、買いの勢いが弱まっていると判断できます。

陽のカラカサは、現れたタイミングに注目してみると良いでしょう。

下影陽線

上ヒゲが短く、下ヒゲが長い小陽線を、下影陽線と言います。始値よりも大きく値段を下げるも、最終的には買われて少しだけ価格が上昇していることを示す足型なので、陽のカラカサと似ていますね。意味合いも、ほとんどと同じと考えて問題ありません。

陽のトンカチ

上ヒゲが長く、下ヒゲがない小陽線を、陽のトンカチと言います。一旦大きな上昇を見せるものの、最終的には始値に近い価格で終わっていることを示している足型ですね。

この足型が上昇トレンド中に現れると、トレンドはピークに達したと予想することができ、その後下降に転じる可能性があります

上影陽線

上ヒゲが長く、下ヒゲが短い小陽線を、上影陽線と言います。一旦大きな上昇を見せるものの、最終的には始値に近い価格で終わっていることを示している足型なので、陽のトンカチと似ていますね。

この足型が上昇トレンド中に現れると、その後下降に転じるなどの調整に入る可能性が高いです。

小陰線

陰線の中でも実体が短く、ヒゲが長い足型を小陰線と言います。つまり、価格の変動は見られるものの、最終的な値動きは小さかったことを表す足型です。

小陰線は、トレンドが変化することを示す場合が多く、先ほど紹介した小陽線と性質が良く似ています。

陰のコマ

上ヒゲと下ヒゲの長さがほぼ同じ小陰線を、陰のコマと呼びます。買いと売りのバランスが保たれていることを示しているので、市場が迷っている、あるいは警戒していると判断できる足型です。

陰のコマが現れた場合は、陽のコマと同じく、次に現れるローソク足に注目してみるといいでしょう。特に底値圏や天井圏で現れたときは、相場の転換を暗示しています。

陰のカラカサ

上ヒゲがなく、下ヒゲが長い小陰線を、陰のカラカサと言います。始値よりも大きく値段を下げるも、最終的には買われて始値に近い価格で終わったことを示す足型ですね。

陽のカラカサと同じく、陰のカラカサが底値圏で現れた場合は、買いの勢いが強くなりつつあると判断することができます。逆に天井圏で現れた場合は、買いの勢いが弱まっているかもしれないと判断できます。

陰のカラカサは、現れたタイミングに注目してみると良いでしょう。

下影陰線

上ヒゲが短く、下ヒゲが長い小陰線を、下影陰線と言います。始値よりも大きく値段を下げるも、最終的には買われて始値に近い価格で終わったことを示す足型なので、陰のカラカサと似ていますね。意味合いも、ほとんど同じと考えて問題ありません。

陰のトンカチ

上ヒゲが長く、下ヒゲがない小陰線を、陰のトンカチと言います。一旦大きな上昇を見せるものの、最終的には始値に近い価格で終わっていることを示している足型ですね。

この足型が底値辺りに現れると、トレンドはピークに達したと予想することができ、その後上昇に転じる可能性があります

上影陰線

上ヒゲが長く、下ヒゲが短い小陽線を、上影陰線と言います。一旦大きな上昇を見せるものの、最終的には始値に近い価格で終わっていることを示している足型なので、陰のトンカチと似ていますね。

この足型は相場が弱気になっているのを意味する場合が多く、下降トレンドに入る可能性があります

十字線

始値と終値が完全に一致しているか、ほぼ同じだとこの十字線が見られます。十字線は実体がないので、陽線と陰線のどちらにも分類されません。ちょっと特殊なローソク足と言えますね。

十字線が現れた場合、それ以降に現れるローソク足がキーとなる可能性が高いです。つまり十字線の出現は、トレンドの転換を意味しているというわけです。

寄せ線

上ヒゲと下ヒゲの長さがほぼ同じで、かつ実体がほぼない十字線を寄せ線と言います。買いと売りのバランスが半々の状態であること示している足型ですね。

この足型が底値で現れた場合は上昇トレンドへの転換、天井圏で現れた場合は下降トレンドへの転換と予想できます。さらに言えば、次に現れたローソク足が陽線なら上昇に転じたと判断することもできますし、陰線なら下降に転じたと判断することもできます。

なんにせよ、寄せ線が現れたときは、今後相場が動く可能性が高いことを示しているので、チャートの動きに注目しておくと良いでしょう。

トンボ(またはトンカチ)

上ヒゲがなく、長い下ヒゲだけがある十字線をトンボ、またはトンカチと言います。僕の場合、陽のトンカチとかとゴッチャになってしまうのを避けるために、基本的にトンボと呼ぶことのほうが多いです。

この足型は買いの勢いによって、安値から始値まで押し戻されたことを示しているので、下降トレンドで出現した場合は、一旦トレンドが一段落したと判断することができます。

トウバ

下ヒゲがなく、長い上ヒゲだけの十字線をトウバと言います。売りの勢いによって、高値から始値まで引き戻されたことを示しているので、上昇トレンドで出現した場合は、一旦トレンドが一段落したと判断することができます。

四値同時線

実体もヒゲもない、つまり価格の動きが一切なく、市場が閑散としている状態を示す足型です。5分足などの極端な短期足で見ない限り、滅多に見かけることのない足型ですね。

もしも長期足で四値同時線が出るようなことがある場合、その市場で取引するのはやめておいたほうが良いかもしれません。

まとめ

今回はローソク足の足型を紹介しました。

紹介した足型は全部で20個とちょっと多いですが、細かいところまで全部一気に覚える必要はありません。実体が長いのか、ヒゲが長いのか、陽線なのか陰線なのかに注目し、どの形に当てはまるかを確認していきながら、少しづつ覚えていきましょう

とりあえずは足型の5タイプについて、以下に簡単なまとめを書いておきます。覚えるのに役立ててみて下さい。

  • 大陽線は、買いの勢いが強いことを示す
  • 大陰線は、売りの勢いが強いことを示す
  • 小陽線と小陰線は意味が似通っており、共にトレンドの転換を示す
  • 十字線はトレンドの転換、もしくは一段落したことを示す

冒頭でも一度書きましたが、足型はあくまで判断材料の一つであり、それが登場したからと言って必ずしもその通りになるとは限りません。さらに分析の精度を高めたければ、一つのローソク足から得られる情報だけでなく、複数のローソク足を見ていく必要があります。

実はローソク足の並びにもパターンがあり、それは酒田五法と言う、江戸時代に生まれたテクニカル分析の一つなのですが、これに関してはまた別記事にて解説します。

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