CFDと株の違いを徹底比較!初心者におすすめなのはどっち?

こんにちは! 株識編集部の前田です。

一口で投資と言っても世の中にはたくさんの金融商品があります。トレード未経験者からすれば、どれがどう違ってどれがどう良いのか分からないし選べない、という気持ちでしょう。

僕がまだ初心者だった頃は株を検討していましたが、今は主にCFD取引をしています。検討した結果、最終的にCFDをメインに据える決め手となったのは「少ない資金でも利益が見込める」ことです。

その他にもCFDには様々な利点があり、最近は「CFDのほうが株よりも初心者におすすめできるな」と感じています。ただし、あらかじめ断っておきたいのですが、CFDと株のどちらか一方が絶対的に良いと言いたいわけではありません。

それぞれの良いところと悪いところを知り、自分の経済的状況や生活環境と照らし合わせて、より合うほうを選択すべきでしょう。

ただそれを踏まえても、初心者には株よりCFDのほうがおすすめ、というのが僕の個人的な見解です。なぜ初心者にはCFDがおすすめなのか、今回は株と比較してその理由を具体的に解説していきます。

※CFDを初めて知ったという方は、こちらの記事にてCFDのことを簡単に解説してるので参考にしてみて下さい。

CFDと株の違いを10項目から比較

CFDと株では以下のような違いがあります。それぞれの違いについて更に詳しく解説します。

  CFD
取引方法 差金決済取引 現物取引、信用取引
投資対象 株式、株価指数、債券、商品 企業
銘柄数 10,000以上 4,000以上
相場の変動性 銘柄により異なる 年間100倍になることも
変動要因 世界の経済・政治・災害などに影響を受ける 世界の経済・政治・災害などに影響を受ける
レバレッジ 銘柄により異なるが最大で50倍 3.3倍
取引可能な時間帯 24時間可 9~15時
金利 毎日 年0~2回の配当金
手数料

全ての銘柄にスプレッドがあり、別途取引手数料がかかる銘柄も

取引手数料がかかる
税金 利益の20% 利益の20%だが、税金がかからない場合も

取引方法

CFDは注文時の値段と決済時の値段の差額のみをやりとりする差金決済取引で、大きな特徴はレバレッジをかけられることです。レバレッジに関する詳しいことは該当項目にて詳しく解説します。

株の現物取引は初心者でも容易に想像できる、ごく一般的な株式取引を指します。すなわち現物取引をするということは、実際に株式を買い付けるということになります。現物取引には差金決済取引にはない制約があります。

現物取引の制約とは具体的に、レバレッジ取引の禁止、その日のうちに同一銘柄を同一余力内で何度も買い付けることの禁止、市場が開いてる時間にしか取引できない、などが挙げられます。

そして株式取引で売りから入る場合は少し特殊で、これは信用取引と言います。株の信用取引はCFDのように差額のやりとりだけを行うことになり、レバレッジをかけて取引することも可能ですし、回転売買も可能です。ですが、現物取引のように市場が開いてる時間にしか取引できない点は共通しています。

投資対象

CFDの投資対象は株式、株価指数、債券、商品の、大きく分けて4つの対象があります。株式を除くと聞き慣れないものもあると思うので、以下に具体的な例を書きます。

株価指数 日経平均株価、NYダウなど
債券 日本国債、アメリカ国債など
商品 金、石油、とうもろこしなど

一方、株の場合は言うまでもなく株式のみです。株式取引は今後伸びそうな企業の株式を買って、高くなったときに売る、というのが一般的なイメージでしょう。配当金や株主優待を目当てに長期保有する投資家も多いです。

株式取引ができるという点はCFDも共通しています。ですが取引方法の項目でも書いた通り、レバレッジをかけて同一銘柄を何度でも取引できる上、取引時間の制限がないことから短期トレードを何度も繰り返すのに向いています。

銘柄数

株の場合は日本の企業に限れば4,000以上ということになりますが、海外株を含めたらその限りではないので膨大な数になります。

表ではCFDについて銘柄数は10,000以上という書き方をしましたが、これはもはや便宜上といった感じですね。かなりの数があるという認識で良いと思います。

それぞれたくさんの選択肢があるので迷ってしまうかもしれませんが、実際のところ候補になるものはそれほど多くありません。

もしあなたが初心者で「債券だとか金銀だとかのCFDなんて馴染みがなくてよく分からない」ということなら、よくニュースでも話題になる日経平均NYダウなどの、少しでも馴染みがあるような銘柄を選択すれば良いでしょう。

株をやってみたいけどんな銘柄を選べば良いのか分からなければ、海外株や興味のない業種の銘柄はとりあえず除外してみると選びやすいと思います。

相場の変動性

株の相場は値動きが大きく、アベノミクスを象徴する銘柄として有名な「ガンホー」の株価はたった1年で100倍以上になり、その約3ヶ月後に株価は半値近くまで下がりました。このように株の世界では1年の間で相場が暴騰したり暴落したりすることは珍しくありません。

その点、株価指数がたった1年の間に価格が100倍になるなんてことはありえませんが、CFDの相場にも荒い値動きを見せる銘柄は多いです。そのため短期トレードをするのに向いていますが、逆にリスクとも言えます。

CFDであれ株であれ、どちらも相場の変動リスクについてよく理解した上でトレードすべきという点は共通しています。無闇に利益を狙ったギャンブル性の高いトレードを続ければ、いずれ痛い目を見ることになるでしょう。

変動要因

変動要因とは、文字通り相場を変動させている様々な要因のことです。CFDと株の変動要因についてそれぞれ解説します。

CFD

CFDで様々な銘柄が取引できるのはすでに上でも書いたとおりですが、全ての相場に共通して言えるのは世界の経済、政治、天災などの影響を受けて変動するということです。

商品銘柄で言えば、石油の価格は産油国が集中している中東の情勢の影響を大きく受けますし、小麦などの農作物であれば干ばつやハリケーンなどの自然災害で価格が高騰したりと、銘柄によってより影響を受けやすい要因が異なってきます。

株式相場もCFDと同じく経済や政治などの影響を受けて変動しますが、主な原因は企業の業績の良し悪しです。具体的には、新商品の発表会や業績の上方修正などですね。

他にも株は配当金目当てで長期保有したがる人もいるので、配当金の増減なども株価に強く影響します。また、株価指数は株価を平均化した数値なのでこの数値によって景気をある程度推し量れます。

レバレッジ

レバレッジとは簡単に言うと自己資金以上の金額で取引できる仕組みのことです。CFDは全ての取引でレバレッジをかけられますが、株の場合は信用取引のときだけにしかかけられません。

CFDのレバレッジについてですが、2011年に規制が入ってから銘柄によってかけられる最大レバレッジが明確に定められました。日本の証券会社でCFDをする場合、かけられる最大レバレッジは以下の通りです。

個別株CFD 5倍
株価指数CFD 10倍
債券CFD 50倍
商品CFD 20倍

この表の通り、CFDは最大で50倍のレバレッジがかけられるのに対して、株の信用取引のレバレッジは最大3.3倍しかかけられません。CFDの個別銘柄にかけられるレバレッジは5倍ですし、株とは違って買いからでも売りからでもレバレッジをかけられるので、自由度という点ではCFDに軍配が上がります。

ただし、レバレッジはかけた分だけリスクも高まっていく諸刃の剣であることを常に頭に入れておきましょう。

取引可能な時間帯

CFDは平日なら24時間取引が可能です。それに対して株は市場が開いている時間帯にしか取引できません。株の取引ができるのはざっくり言うと平日の9時から15時(証券会社によってバラツキあり)まで、つまり昼間の6時間だけです。

PTSと言って、昼間取引とは別に夜間にも取引できる時間帯を設けている証券会社もあるのですが、夜間取引は18時から24時までと、CFDの24時間には及ばず。

株の取引時間は平日忙しいサラリーマンや学生にとってちょっと厳しい条件ですよね。長期保有ならあまり問題ないのかもしれませんが、エントリーのタイミングを見計らう必要がある短期トレードはCFDが圧倒的に有利です。

金利

CFDの場合、ロングポジションを持ち越したときは支払い、ショートポジションを持ち越したときは受取になるオーバーナイト金利というものがあります。レバレッジをかけて取引した場合、オーバーナイト金利にも同様にレバレッジがかかります

株の場合は年に1~2回ある配当金が金利になります。配当金は企業によって配っていないこともあるのですが、CFDは金利がマイナスに働くこともあるのと違い、株の金利は最悪ゼロになるだけなのでマイナス金利の心配は一切ありません。

そして実はこの配当金、株式や株価指数をCFD取引してロングポジションを持った場合でも、配当相当額として受け取ることができます。逆にショートポジションを持った場合は配当相当額を支払うことになるのでこの点は注意ですね。

手数料

CFDは銘柄にもよりますが、取引手数料がかからないことが多いです。その代わりにスプレッドが実質手数料として機能しており、これが証券会社の利益になっています。

スプレッドとは?買値と売値の差のこと。例えばある銘柄の買値が100円で、売値が99.9円だったとする。この銘柄を100円分買い、相場が一切変動しないうちに売ったとしてもプラマイゼロとはならず、売値は証券会社が設定している99.9円なのでトレーダーは0.1円損することになる。

株の場合はたいてい取引手数料がかかりますが、CFDのような買値と売値の差は存在しません。

手数料についてはCFDと株の違いというよりも、証券会社による違いが大きいです。CFDの場合、同じ銘柄でも証券会社によってスプレッドの狭さが違いますし、株の場合はネット証券か総合証券かで手数料が大きく変わります。

税金

税金についてCFDと株で共通しているのは、得られた利益の約20%を税金として国に納めなければいけないという点です。では何が違うのかというと、それは確定申告と非課税制度の有無です。

株ならば特殊口座を開けば利益から源泉徴収してもらえるので、その場合は確定申告が必要ありません。CFDは源泉徴収をしてもらえるような仕組みが存在せず、一定の利益を超えたら必ず確定申告をしなければいけません。

しかも株にはNISAといって、少額の取引ならばどんなに利益を上げても非課税になるという制度が存在します。非課税ということは、つまり確定申告の必要がないということにもなり、税金の面から言うとCFDよりも株のほうが有利といえるでしょう。

CFDも株も一長一短

CFDと株、それぞれに有利な部分がありますし、もちろん不利な部分もあります。そのためそれぞれの特徴をよく見極め、今の自分にマッチしているほうを選ぶべきでしょう。

記事の前書きの部分で僕は株価指数CFDを主にしていると書きました。その理由に少ない資金でも始められるということも書きましたが、もう一つの大きな理由に個別銘柄を取引するよりかは株価指数CFDのほうが銘柄を選択する手間や情報入手の手間が省けるというのがあります。

気になる業種の中で割安株を調べたり小難しい財務諸表に目を通したり……、企業のことをちゃんと調べて銘柄を選ぶのは、結構時間がかかります。まして株で短期売買をしようものなら、色んな企業のことを調べなければいけませんから更に大変です。

それに対して株価指数となれば選択肢はグッと狭まりますし、一日で何度でも同じ銘柄を取引できますから仕入れるべき情報はある程度絞ることができます。

誤解のないように言っておくと、CFDを初心者におすすめとしているのは「初心者でも分かるくらい簡単だから」という意味ではありません。CFDでも株でも、しっかり利益を出そうと思ったらPDCAの流れが必要不可欠です。

PDCAとは?計画、実行、評価、改善のサイクルのこと。

まとめ

これまで書いたことを踏まえ、株よりもCFDが初心者におすすめな理由をまとめてみました。

  • 少ない資金で始められる
  • 短期売買に向いている
  • 情報収集が楽
  • 取引時間の制限がない

もちろん株にも良い点はたくさんあります。企業が急成長すれば莫大な資産が築けますし、株主優待や経営参加権など、長期保有の面から見ればとても魅力のある金融商品です。

しかし最初からある程度まとまった資金が必要な上、調べなければいけないことも多いです。そのため初心者は株よりCFDのほうがとっつきやすいのではと思います。

そのため「株をやってみたいけどお金をたくさん用意できない」「すぐに利益を出したい」という方は、まず株価指数CFDから始めて経験を積みながら株について学んでいくのも一つのやり方です。

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